最近ではリースバックの認知も増えてきて、検討する人も増えています。そんな中、利用者が増えているのがリースバック専門の一括査定サービスです。
リースバック専門の一括査定の中でも、良く利用されているサイトが「リースバック比較PRO」です。リースバック一括査定サイトの中でも、「リースバック比較PRO」を利用しようか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
リースバック一括査定はそのサービス自体が便利な方法ですが、仕組みを知った上で効果的に利用することで、利用者とってよりメリットのある使い方が可能となります。
今回は、日頃からリースバック取引に携わる私がリースバック比較PROの有効な使い方について解説します。
- リースバック比較PROの仕組みを知ることができる。
- リースバック比較PROを利用するメリット・デメリットを知ることができる。
- リースバック比較PROの有効活用方法について知ることができる。
- リースバック比較PROとその他の検討方法との違いを理解できる。
結論:リースバック比較PROはリースバック会社のみに絞って査定する
先に結論から言います。
リースバック比較PROはリースバック会社と不動産仲介会社が登録してますが、査定依頼を利用する場合は、リースバック会社のみに絞って依頼をすることがおすすめです。
理由としては、以下の3点になります。
- 直接取引で仲介手数料が無料になる。
- 直接依頼した方がリースバック条件が良くなる
- 複数の仲介会社に依頼しても結果的には変わらない
以下、詳しく解説していきます。
リースバック比較PROとは
リースバック比較PROとは、リビン・テクノロジーズ株式会社が提供するリースバック一括査定査定サービスです。
全国のリースバックの取扱が可能な、約250社から理想の会社を選ぶことができます。
リビン・テクノロジーズ株式会社について
不動産プラットホーム事業と主体とするIT企業。東京証券取引所グロース市場に上場しています。
不動産プラットホーム事業とは、主にリースバック比較PROのような不動産一括査定サイトの運営を指します。
有名な不動産プラットホームの運営を行っている会社として、以下の会社があります。特にリクルートの運営するSUUMOは有名です。
一括査定サイト名 | 運営会社 | 運営会社の主な事業 |
---|---|---|
SUUMO (スーモ) | 株式会社リクルート | マッチング・ソリューション事業 |
at home (アットホーム) | アットホーム株式会社 | 不動産情報メディア・不動産業務ソリューション |
HOME’S (ホームズ) | 株式会社LIFULL(ライフル) | 不動産情報サービス事業 |
HOME4U (ホームフォーユー) | 株式会社NTTデータ スマートソーシング | ビジネスプロセスアウトソーシング他 |
リビン・テクノロジーズ株式会社はリースバック以外にも、不動産売却・不動産買取・任意売却・土地活用・賃貸管理・リフォーム・注文住宅等、不動産に関わる様々な一括査定事業に取り組んでいます。
リースバック比較PROの仕組み
リースバック比較PROでは、1回のフォーム入力で同時にリースバックの査定依頼を行うことができます。
査定依頼が完了すると、依頼したそれぞれの会社がリースバックの査定を行います。
以下のように、自分で各リースバック取扱い会社に個別で電話・問い合わせを行う場合、時間と労力が掛かってしまいます。リースバック比較PROであれば、効率的に合い見積もりを取ることができます。
リースバック比較PRO 検討の流れ
問合せフォームでリースバックの査定依頼をする物件情報と連絡先を入力します。
リースバック取扱各社より連絡が入り、条件提示を受けます。条件提示の前に、リースバックの検討動機などを聞かれることもあります。
リースバック会社から提示のあった条件(売買金額・家賃等)を比較・検討します。希望する条件に合った会社があれば、検討を進めます。
利用料は必要?
利用料は無料となっています。
一括査定サイトは不動産に限らず、登録している会社側が利用料を払う仕組みになっており、一括査定の利用者が料金を負担することはありません。
サービス利用資格は?
自宅の所有者又は同居の家族となります。同居の家族以外でも、親族であれば査定依頼をすることが可能です。
必要書類は?
初回の相談時に必要書類は不要です。
リースバック時の家賃設定のために、固定資産税やマンションであれば管理費等の金額を聞かれることがあります。
納税通知書等が手元にあれば、用意しておくのが理想です。
メリット・デメリット
リースバック比較PROは、最大6社に対して同時にリースバックの査定を依頼できるという点が最大のメリットです。一方で、査定後の対応が面倒に感じるという意見もあります。
登録している会社は、リースバック会社と不動産仲介会社が混在しています。どこに依頼するかによって仲介手数料の発生の有無が変わってくる点には注意が必要です。
「リースバック会社」と「不動産仲介会社」を見極めることが重要
リースバック比較PROには、リースバック会社とリースバック会社を仲介する不動産仲介会社が登録しています。
リースバック比較PROを利用するメリットの1つとして、リースバック会社に直接依頼をすることで、成約時の手数料が不要になる点があります。
一方で不動産仲介会社にリースバック査定依頼する場合には、通常の不動産取引と同様に成約時に仲介手数料が必要となります。
同じリースバック取引であれば、リースバック会社と直接取引を行った方が得ということになります。
そのため、リースバック会社と不動産仲介会社を見分けることが重要になります。
リースバック比較PROに登録している、リースバック会社と不動産仲介会社は以下をご覧ください
大手系リースバック仲介会社
以下はリースバック比較PROに登録している大手系リースバック会社になります。
- セゾンファンデックス
- 一建設
- 穴吹興産株式会社
- 大京穴吹不動産
- インテリックス
- 大成有楽不動産販売
- 明和地所
不動産仲介会社
リースバック比較PROに登録している不動産仲介会社は、以下の3つのタイプに分けることができます。
1.大手系不動産仲介会社
- 大京穴吹不動産(自社リースバックも可能)
- 福屋不動産販売
- 大成有楽不動産販売(自社リースバックも可能)
- 明和地所(自社リースバックも可能)
上記以外の大手不動産会社にリースバックの査定を依頼したい場合は、リースバック比較PRO以外で依頼する必要があるぞ
2.ハウスドゥ加盟店
ハウスドゥはAndDoホールディングスという会社が本体で、自社が買主でリースバックを提供しています。一方で、フランチャイズ契約をしたハウスドゥ加盟店も窓口として、リースバックを提供しています。
ハウスドゥの加盟店を介して取引となった場合は、仲介取引となるため、直接取引にはなりません。成約時には仲介手数料が必要となります。
加盟店とは・・
ハウスドゥの看板を出している店舗はほとんどが加盟店となります。加盟店は地場の不動産会社で、本社とフランチャイズ契約を結んでいます。分かり易く言えば、コンビニのようなイメージです。ハウスドゥの看板に〇〇不動産・〇〇エステート等の不動産会社の名前が書いていればフランチャイズ店になります。
3.地場不動産仲介会社
上記以外の地場不動産会社です。基本的には仲介業務を行いますが、案件によっては自社買主としてリースバックを検討することもあります。
リースバック比較PROでは直接取引を狙え!
リースバック比較PROを利用する場合は、上記の登録会社を参考にリースバック会社を選定して、依頼することがおすすめです。
理由としては以下の3点です。
- 直接取引で仲介手数料が無料になる。
- 直接依頼した方がリースバック条件自体が良くなる
- 複数の仲介会社に依頼しても結果的には変わらない
1.直接取引で仲介手数料が無料になる
リースバック会社に直接査定依頼していた場合は、成約時の仲介手数料が無料になります。
一方、不動産仲介会社を通して査定の依頼していた場合は、取引時に不動産仲介手数料が必要となります。
上記解説した通り、リースバック比較PROにはリースバック会社と不動産会社が混在しているため、どちらに依頼するかで手数料が変わってくるのです。
2.直接依頼した方がリースバック条件が良くなる
リースバック取引時に必要な仲介手数料が無料になるのは、諸経費を抑えるという点で検討者には嬉しいことです。これは、買主であるリースバック会社からしても同じです。
通常、不動産仲介手数料は売主・買主双方に必要となります。リースバック会社としても、直接取引により不動産仲介手数料が無料となればその分、売買金額・家賃等の条件を良くすることが可能となります。
3.複数の仲介会社に依頼しても結果的には変わらない
例えば、リースバックの一括査定を3社の仲介会社に依頼したとします。
仲介会社はリースバック会社に査定の依頼を行いますが、買主としてリースバックを提供できる会社自体はそれほど多くはないため、結果的には仲介会社が同じ会社に査定依頼を行うことになります。
査定依頼を受けたリースバック会社は、最初に情報が入った仲介会社に対して対応することになります。結局、最初にどの仲介会社が査定を依頼したかの違いのみで、査定内容自体に違いはありません。
多くの不動産会社に依頼したから言って、リースバック条件が良くなるわけではありません。
必要以上に個人情報を開示する必要はないのです。
注意点
リースバック比較PROに参加していないリースバック会社もある
以下に紹介する会社はリースバック比較PROに参加していないため、比較・検討したい場合には個別で査定依頼が必要です。
- SBIスマイル株式会社
- AndDoホールディングス
SBIスマイルとAndDoホールディングス(ハウスドゥ)の商品性については以下を参考にして下さいね
ハウスドゥに依頼する場合はAndDoホールディングスに直接依頼する方がお得
ハウスドゥを運営してる会社名は株式会社AndDoホールディングスという会社です。株式会社AndDoホールディングスは主に2つの事業を行っています。
- 全国のフランチャイズ加盟店とのフランチャイズ事業
- リースバック事業
株式会社AndDoホールディングスは、各エリアの不動産会社とフランチャイズ契約を結ぶことでハウスドゥの加盟店を増やしています。一方で、株式会社AndDoホールディングスが買主として、リースバック事業も以前から行っています。
ハウスドゥにリースバックを依頼する場合には、
- 直接株式会社AndDoホールディングスに査定依頼をする
- ハウスドゥ加盟店に依頼する
という2つの方法があります。最も大きな違いは、仲介手数料が発生するかどうかです。
株式会社AndDoホールディングスに直接依頼し取引となった場合は、他のリースバック会社と同様に直接取引となるため仲介手数料は無料となります。
一方、ハウスドゥ加盟店にリースバックの査定依頼を行い取引となった場合は、加盟店が不動産仲介会社となるため仲介手数料が必要となります。
リースバック比較PROには全国のハウスドゥの加盟店が登録しているため、取引時には仲介手数料が発生する点に注意する必要があります。
リースバックPROは他のリースバック一括査定と何が違うの?
リースバック一括査定は1社だけではなく、複数の会社が運営しています。それぞれのサービスに違いは何なのでしょうか。
リースバック一括査定は2種類ある
複数のリースバック会社に同時に査定を依頼できる点では共通していますが、その仕組みの違いから以下の2つの種類に分けることができます。
- 個別対応型リースバック一括査定
- コンサルティング型リースバック一括査定
個別対応型リースバック一括査定って何?
リースバック比較PROがこの方法に該当します。
複数の会社に同時にリースバック査定を依頼することができ、複数の会社の担当者に対し、個別に対応が必要となります。
不動会社ではなく、IT企業や不動産テック企業が一括査定サイトを運営していることが特徴です。不動産の利便性向上のために、IT関係の会社が立ち上げたサービスという位置づけになります。
不動産会社でないIT系の会社が運営する不動産売却一括査定サイトでは以下が有名です。
一括査定サイト名 | 運営会社 | 運営会社の主な事業 |
---|---|---|
SUUMO (スーモ) | 株式会社リクルート | マッチング・ソリューション事業 |
at home (アットホーム) | アットホーム株式会社 | 不動産情報メディア・不動産業務ソリューション |
HOME’S (ホームズ) | 株式会社LIFULL(ライフル) | 不動産情報サービス事業 |
HOME4U (ホームフォーユー) | 株式会社NTTデータ スマートソーシング | ビジネスプロセスアウトソーシング他 |
リースバック比較PROと同様のサービスとして「いえカツLIFE]」があります。
個別対応型一括査定サービス。
超厳選500社中から最大6社同時に査定依頼が可能。
以下の3つの種類の査定を同時依頼できる
- 通常売却査定
- 業者買取査定
- リースバック査定
コンサルティング型リースバック一括査定って何?
複数のリースバック会社に同時に査定依頼を行うという点では、個別対応型リースバック一括査定と同じです。
一方で対応方法に違いがあり、違いとしては以下の3点です。
- 窓口が1人
- 不動産仲介取引になる
- 不動産会社がサイトを運営
1.窓口が1人
リースバック比較PROのような一括査定は複数の会社に対して査定を行い、それぞれの会社の担当者から連絡が入り、やり取りを行います。
コンサルティング型リースバック一括査定の場合は、窓口となる担当者が1人となります。1人の担当者が各リースバック会社に対して査定の依頼を行い、条件を取り纏めて検討者に伝えます。
2.不動産仲介取引となる
窓口となる担当者は、不動産仲介会社となるため、最終的に成約となった場合には仲介手数料が発生します。
リースバック比較PROの場合は、直接リースバック会社に依頼することも可能なため、成約となった場合は仲介手数料は不要となります。
3.不動産会社がサイトを運営
サイトの運営は仲介を行う不動産会社が行っています。
例えば、コンサルティング型一括査定のパイオニアである「家まもルーノ」を運営しているのは、株式会社応援宣言という会社になります。
他にも、株式会社NGUが運営している「HOUSEMACH(ハウスマッチ)」があります。
仲介手数料は必要だか、リースバックの専門家にアドバイスを貰いながら会社選びをすることができるため安心だ
コンサルティング式一括査定サービス。
全国47都道府県の対応が可能。
HOUSE MATCHCH」は、窓口が1人。同時に複数のリースバック査定を依頼し、最も良い条件を選べるサービスです。
コンサルティング一括査定については、以下の授業を参考にしてほしい
リースバック比較PROと他の検討方法との比較
リースバック比較PROはリースバック一括査定をする方法ですが、その他のリースバック検討方法との違いについて解説します。
大手仲介会社に相談
大手仲介会社に相談する場合は、まず電話連絡をして来店予約をして店舗に行く必要があります。リースバックの比較PROの場合は、インターネット上で完結するため直接店舗に行って面談をする手間が省けます。
リースバック会社に直接問い合わせをする
自分でリースバック会社に直接問合せを行う場合、1社1社自分で問い合わせる必要があるため、時間と手間がかかります。リースバックPROであれば、複数のリースバック会社に同時に査定の依頼ができるため、時間の短縮が可能です。
リースバック比較PROはどんな人にお薦め?
不動産会社に行って相談する時間がない
通常リースバックの相談を不動産会社にする場合には、不動産会社の店舗に足を運ぶ必要があります。リースバックPROであれば、店舗に来店する必要がなくネットで査定依頼を完結することができます。
リースバックの合い見積もりを取りたいけど、時間がないという人におすすめです。
リースバック会社を調べるのが面倒
どんなリースバック会社があるのかが分からなし、調べる時間がないという人にもリースバック比較PROはおすすめです。
リースバックPROではリースバックに対応可能な会社しか参加していないため、どの会社に依頼しても査定対応が可能です。
将来の参考にリースバックの条件を知りたい
リースバックPROは無料で利用できるため、今すぐにリースバックをしたい訳ではないけれど、将来の参考に条件を知っておきたいと考える人におすすめできます。
問い合わせ時に将来の参考と伝えておくことで、しつこく勧誘されることも少なくなります。
まとめ
最後にまとめです。
リースバック比較PROはリースバック会社のみで査定依頼を行う
リースバック比較PROはリースバック会社と不動産仲介会社が登録していますが、リースバック会社のみを選定して査定依頼をしましょう。理由は以下の3点です。
- 取引時に仲介手数料が無料になる。
- 直接依頼した方がリースバック条件は良くなる
- 複数の仲介会社に依頼しても結果的には変わらない
リースバック一括査定サービスは以下の2種類に分かれる。それぞれ仕組みが違うため、自分にあった方法を選びましょう。
- 個別対応型リースバック一括査定(リースバック比較PRO)
- コンサルティング型リースバック一括査定
リースバック比較PROは、将来の参考に考えたい人やリースバック会社を調べる手間を減らしたい人におすすめです